キューバンフェスタ

先日の日曜日に友達数人とミラノへ食事に出かけた。トリノから約2時間。
食事にわざわざミラノまで??と思うかもしれないが、そう、”わざわざ”出かけた。
その理由は・・・
毎月最終日曜に行われる、ミラノにあるキューバンレストランの”キューバンフェスタ”のため。
毎月キューバ人ミュージシャンやダンサーの月替わりのライブショーが見れる。
去年もこの時期に出かけたが、夕食での予約がとれず、それなら飲むだけでも、と言うことでレストランの前まで行くと、行列。当日はキューバ人ミュージシャンのライブが夕食後にあり、そのせいもあって、普段は入れるはずの”飲むだけの人”は入れてもらえず。トリノからわざわざ出かけたのに・・・
今年は去年とは違う友達、イタリア人の男性とその奥さんのキューバ人、イタリア人の男性とその友達のドミニカ人、イタリア人の男性とその友達の日本人の私、何ともインターナショナルなメンバーで出かけた。男性人はみんなおじさん。
期待して中に入ると、そこはなんともいい雰囲気。キューバンレストランらしく、お店の壁に貼ってある注意書きもスペイン語。
夕食には早い時間についた私たち。Mojitoでまずはアペリティーボ。脇ではこの日演奏をするキューバンミュージシャンが食事中。国際色豊かな私たちをみんなが見つめる。
お店にはまだ人もまばら。ミュージシャンたちもお店を歩き回りながら知った顔を見て挨拶して回ったり。DJが流す音楽にいすに座ったまま体を動かす私たち。仲間のキューバ人女性は踊りたそう。でも誰も踊る相手がいないし誰も踊っていない・・・
しばらくして彼女が私に「よーこ、リードできる?」と聞くから、「無理。やったこと無い。覚えたいけど無理・・」と答えると、「じゃ、私がリードするから踊ろう!!」と。
誰も踊っていないところで踊るのはちょっと初めはしり込みするけど、彼女の笑顔にこちらも楽しくなって、テーブルの脇で踊る。私たちが踊りだすと、カウンターで飲んでいた数人のキューバ人ミュージシャンがいっせいにこちらを見た(らしい。キューバ人女性のだんなさんがそういった)。そして”サルサを踊る日本人”に驚きながらも、すぐにみんなが「当然だよな。オルケスタデラルスの生まれた国だもの。」とうなずきながら話していたらしい。
オルケスタデラルスの存在はキューバ人の中ではかなり大きいものを占めているようです。

その後、夕食を待ちながら始まったライブを遠くから眺めていると、さっきカウンターで私たちの踊りを見ていたミュージシャンの一人がどうやら私を呼んでいる様子。目線を合わせると、ジェスチャーで、”あとで踊ろうね!”といってきたので、”OK!”と。
1ステージ目が終わったら早速誘いに来た。キューバ人すべてがサルサを踊れるわけではない、ミュージシャンだからといってダンスのリズム感がいいとは限らない、と言う例をいくつか見てきた私は半信半疑で踊ってみる。いい!!!リズムに乗って、楽しく踊らせてくれる。
2曲ほど踊って、隣で踊っていた別のキューバ人の男の子と交代。
彼もいい!!楽しい。まるでキューバの街角で踊っているみたい。

そして2ステージ目が始まると私とキューバ人の奥さんはステージ脇に行きそれぞれで音楽に合わせて踊る。二人して腰を回しながら踊っているとカンタンテの一人が降りてきて私を向かい合わせになり腰を回してくる。
その後、キューバ人ミュージシャンがよくする、ラテンアメリカ諸国の人への挨拶のときに今さっき踊ったキューバ人の男の子と、仲間のキューバ人女性が二人してステージのカンタンテに向かって私を指差し、”ここに日本人がいる!!”と。
するとカンタンテ、「キューバにはたくさんのすばらしいミュージシャンがいるけれど、日本にもすばらしいグループがいる。オルケスタデラルスというグループはとてもすばらしい。その彼らの国からやってきた一人の女の子。キューバンダンスを習って、完璧に踊りこなす日本人の女の子がここに!」って。手招きされてステージに上がらされ、ついには即興の歌にあわせ踊らされる。
内容が”レゲトン・・・”といっているので、初めはレゲトンを踊る。”ごらんよ!この動き。キューバンダンスを踊る日本人の女の子!!”って、歌われながら、ライトの熱さに汗だくだくになりながら、歌が一段落。キスで挨拶をし、開放されると思いきや、腰に回された手は私を離そうとしない。”Gracias”まで言われたのに・・・
すると2曲目が始まったではないか!”ワンワンコー”って歌いながら目で”踊って踊って!!”と訴えてくる。ルンバを踊ってしまった。恐れ多くもたくさんのキューバ人の前で・・・
10分以上は踊らされただろうか。ステージ脇で見ている友達に「助けて!暑くてもうだめ!!」と訴えるが、みんな笑顔で知らん顔。
後で知ったが、一緒に言ったイタリア人の男性が奥さんのキューバ人に目で”腕引っ張って引きずりおろして開放させてやれ”といったそうだが、彼女は聞き入れなかったらしい。

幸いにもここはミラノ。知った顔がほとんどない。旅の恥はかきすて状態。

でもとにかく楽しめた。こんな経験もなかなか味わえない。

そうそう、一つ不思議が。ステージに手まねきされたときに、手招きしたカンタンテが”名前は?”と聞きかけたところで他のメンバーが”よーこ”と答えていた。なぜ知っていた?あの大音響の中ではいくら私の友達が叫んだとしても聞き取れないだろうし。
ミュージシャンの一人はトリノでも演奏しているらしいので、もしかしたら会っているのかも知れない。それか、彼らの知っている日本人女性の名前が”ようこ”だとか?

このレストラン、”Tocororo”、毎月最終日曜はキューバンフェスタなので、その時期にちょうどミラノにいる人は行って見るといい。ただ、夕食の予約は1ヶ月前にしたほうが無難。
住所も書いておこう。
Via Leonardo da Vinci 8 20094 Corsico(MI) tel +39-02-4503632
www.tocororo.net


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